2019年9月坂本バス停から登る両神山
両神山は去年の秋に一度登っているのですが、その時は日向大谷から山頂までのピストンだったため、ほとんど鎖場というところはありませんでした。
今回は両神山の象徴でもある、八丁尾根の鎖場を経験したいということで、坂本から八丁峠を経由するコースを登って来ました。車があれば八丁トンネルの駐車場から登る方が便利と思われます。
西武秩父駅からバスを乗り継ぎ、8:15に坂本に到着。
坂本のバス停にあるトイレはとても綺麗。掃除してくださる方、ありがとうございます。
国道沿いを少し進み、左側に両神山登山口が見えます。
登山道に入ったすぐのあたり。石垣や一升瓶があります。昔この辺りに人が住んでいたのでしょうか。
坂本から八丁峠までは地図上は破線ルートになっており、あまり人が歩いていないようです。
道はフカフカですが、あちこちに蜘蛛の巣張ってます。
ピンクテープはしっかりとあるので、見失わないようにしていれば迷うことはなさそうです。
坂本からの道は、沢を渡りながら進む感じになります。
ぐらつかない石を探し、沢を渡るのですが、湿度高めな環境なので、石もコケが生えてます。コケのある石を選ぶと滑ってしまうので注意。
何箇所か登山道土砂崩れした跡があります。こういうところが破線らしく、緊張しました。
大岩に到着です。ここで一休み。
大岩から八丁峠のつづら折りの道に入るまで、一部道がなくなっている箇所があります。ピンクテープはあるものの、テープのある木が倒れていたり、やや遠くの距離にあるため見えづらかったりするところがありますので注意。
分かりづらいゾーンを越えるとつづら折りで、八丁峠に向かいます。この途中で八丁トンネルからの登山道と合流します。
坂本バス停から約3時間ほどで、八丁峠に到着。この先鎖場が多いため、このような注意書きもありました。気をつけて行きます。
呼吸を整えて、ここから先は両神山頂に向けて鎖場が続きます。
まずは西岳に向けての登り。確かに、鎖場天国と言われるだけあり、ほとんどが岩場の鎖場でした。ただ、足場はしっかりとしており、高度感はあるものの、三点支持していれば大丈夫でした。
一つだけ「おっ」となったのは、西岳ピークすぐにある、ナイフリッジです。
ここは少し怖かったですね。かっこ悪いですが、四つん這いで進みました。
西岳を超えてもなおも続く鎖場。
西岳から東岳までの間が、登り返しで長かったです。東岳到着した頃には鎖に飽き始めていました。
東岳を過ぎた後も鎖場が続きます。八丁尾根、何箇所鎖場があるのでしょうか。普通の道が歩きたい。
もう鎖場は当分いいです、と思いながら登っていたら、人の声が聞こえる、どうやらこの先が山頂のようです。後少し。
やっとこさ山頂に到着です。
坂本を出発してから5時間くらい経ってました。坂本から八丁峠までの破線ルートで精神を、八丁峠からの鎖場で体力を毟りとられ、ヘロヘロ状態で山頂に立ちました。
あいにくのお天気で、山頂からの眺望はほとんどなかったため写真も取らず。
山頂は少し混み合っていたので、標識の写真を撮って山頂少し下の開けた場所でお昼ご飯を食べました。
お腹を満たしたので、あとは日向大谷に向かって下山するのみ。
ひたすら樹林帯を降ります。清滝小屋前の下りは膝にグッと来る感じです。
日向大谷からの登山道はほとんどが樹林帯なので、あまり光が差しません。
今日は天候のせいか、登山道がかなり暗く感じました。これからの時期はヘッドライトがあっても良さそうです。
淡々と下り、16時40分ころに日向大谷登山口に到着しました。
バスまでまだ時間があったので、両神山荘で休憩。旦那さんとコーラで乾杯。
玄関先に座らせていただき、きゅうりのお漬物までいただきました。とっても美味しかったです。
バスが来るまで、こちらでくつろがせていただいたのですが、坂本からきた話をすると、昔は坂本から登って日向大谷に下るルートがメジャーだったとおかみさんがおっしゃっていました。
そして、看板犬のポンちゃんは、子犬の頃、そのルートを案内をして迷子になってしまったようです。ポンちゃん、子犬の頃にあの鎖場を越えていたのか、強者だねぇ。
他にも色々と山荘を訪れた方のお話を聞かせていただきました。おかみさん、温かいおもてなし、ありがとうございます。今度は登った後、山荘に泊まらせていただきたいなぁ。
両神山、他にもいろんなルートがあるようです。
八丁尾根の鎖場天国も絡めつつ、また違ったルートで登りに来たいなと思いました。