山登りブログ

山登り記録用、主にテント泊、たまに日帰り

2019年9月白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)縦走

夏休みが1日だけ残っていたので、9月の三連休前の金曜日をお休みにして、白根三山(北岳間ノ岳農鳥岳)の縦走に行ってまいりました。

3,000メートル越えの稜線歩きと、農鳥小屋のオヤジさんに会いたくて、白根三山を選びました。

 

今回の行程。

【1日目】

広河原(11:30)

白根御池小屋(13:30)

 

【2日目】

白根御池小屋(草滑り経由)(05:30)

北岳肩の小屋(07:52)

北岳山頂(09:00)

北岳山荘(10:15)

白根山(11:10)

間ノ岳(12:15)

農鳥小屋(13:30)

 

【3日目】

農鳥小屋(04:30)

農鳥岳(06:15)

大門沢分岐(07:05)

大門沢小屋(09:25)

奈良田温泉(13:10)

 

1日目は、広河原行きのバスの始発が甲府駅9:05発、広河原10:58着と、登山開始時刻がかなり遅めになるため、広河原から2時間半ほどで到着する白根御池山荘にテント泊することに。

2日目は、北岳間ノ岳に登り、農鳥小屋でテント泊。

3日目は下山日。標高差2200メートルを一気に下ります。

 

1日目、8:27に甲府駅に到着。平日にも関わらず、結構な登山客がすでにバス停に並んでました。

バス発車前にバスの乗務員の方が運賃を徴収しに来ます。広河原まで、2,150円(運賃1,950円+林道の協力金200円)。バスは2台体制でしたが、後ろの方に並んでいた方は立ちでした。

 

芦安以降はくねくねとした道になりますが、ゆっくりと進んでくれるのでバス酔いはしません。甲府からバスに揺られて約2時間、ようやく広河原に到着です。

予定より少し遅れて、11:05頃到着。インフォメーションセンターで身支度をし、11:30頃に出発です。

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広河原から白根御池小屋に向かいます。最初はなだらかな道ですが、徐々に急登になります。休みながらだらだらと進みます。

 

13:30頃、白根御池小屋に到着しました。白根御池小屋、とても立派&綺麗です。

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白根御池小屋のテント場ですが、専用のテントサイト(ちょっと高台にある)と、白根御池の周りの草むらに設営できます。結構広めで、トイレや水場も近くて便利です。

私は御池周りの方にテントを設営しました。

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 この日は昼寝&夕ご飯を食べて就寝。

 

翌朝、白根御池小屋から草すべりを経由して北岳に向かいます。視界がひらけていて気持ちが良いのですが、延々と続くつづら折りの急登にバテバテ。ヒーヒー言いながら登ります。

同じ北岳肩の小屋に向かう右俣のコースがありますが、そちらの方が急じゃない、とすれ違う方がおっしゃってました。そっちから行けばよかったと後悔。

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 2時間半、延々と登り続け、ようやく北岳肩の小屋に到着しました。

奥に見えるのが北岳です、山頂までもう少し〜。

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実は草すべりから稜線に出たあたりで、少し高山病のような症状が出て、頭痛、胸焼け感、息切れが出始めてました。しんどかったのですが、のろのろと山頂に向かいます。

 

肩の小屋から1時間と少しで北岳山頂に到着です。3,193メートル、日本で二番目に高い場所にやってきましたー。

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北岳山頂からの景色です。左の写真は甲斐駒ケ岳(右)と仙丈ケ岳(左)。右の写真は左俣コースの雪渓と、小さく広河原の登山口のあたりが見えてます、そしてその奥に鳳凰三山です。

山登りを始める前は、どれがどの山かなんて全然わからなかったのですが、最近はちゃんと見分けられるようになってきました。

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北岳山頂を満喫し、次は間ノ岳に向かいます。北岳から間ノ岳まで、最高の稜線歩きです。すごいところに来たもんだなー。

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北岳までは急登が続きでしたが、間ノ岳に向かう道はなだらか。

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間ノ岳山頂に到着。山頂から富士山をパチリ。雲上の富士山、こんな綺麗で大きな富士山を見たのは初めてです。

この写真では伝わりにくいですが、本当はもっと迫力ある感じで富士山が見えました。

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富士山がドーン


さて、この日はあとは農鳥小屋に向買うだけです。農鳥小屋のオヤジさんにだらしない歩き姿は見られると嫌なので、疲れた体に鞭を打ち、シャキッとした姿で農鳥小屋に向かいます。

農鳥小屋までは、案内のマークがたくさん付いてます。親切。農鳥小屋のオヤジさんがつけてくれたのでしょうか。ありがたい。

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おどろおどろしい案内

夢にまで見た農鳥小屋に到着です。

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緊張しながら受付に向かいます。

「ごめんくださーい」と、元気よく挨拶。いよいよオヤジさんと対面か!と思いきや、現れたのはとってもかわいいお姉さん。2、3年ほど前から農鳥小屋に手伝いにきているようです。お姉さんに受付してもらい、テント設営。

テント場は小屋のすぐ近くと、少し離れたところの二箇所あるようですが、今回は小屋の近くの場所が取れたのでそちらに設営。三連休でしたが、程よい混み具合。

よくテン場が斜めになどと言う情報がありますが、そんなに気にはならないですよ。

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噂のトイレ。男女別になっています。意外と臭いはしません。

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賞味期限切れのアクエリアスは300円。オヤジグッズ(手ぬぐい、バッジ)は完売とのこと。 残念、来年また来ます。

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夕暮れ時、宿泊者みんなで夕日を見るため小屋前に集合。この日は天候もよく、最高の夕焼けを見れました。

農鳥小屋から見た夕日。太陽の光が周りを赤く照らしてとてもきれい。

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農鳥小屋からみたサンセット

夕日がきれいだったからか?オヤジさんもご機嫌なようで、宿泊客と饒舌に語ったり、甲斐犬の散歩をしたり。和やかな時間を過ごしました。

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オヤジの犬(甲斐犬

夕日バックのオヤジさんの影。カッコいい!

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オヤジの影

オヤジさん、お姉さん、こんな素敵な景色が見れる小屋を管理してくれてありがとうございます。それと、水場のお水もとても冷たくて美味しかったです。来年また来ます!

 

3日目、5時前にテントを撤収し、農鳥小屋を出立し、農鳥岳へ。

農鳥小屋から西農鳥までは急登で目覚めたばかりの体にはちょっと厳しい。西農鳥からは、下ってまた登り返し。朝からハード。

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アップダウンを繰り返し、農鳥岳山頂に到着です。白根三山、最後の一座にたどり着きました。ここまで歩いてきた、北岳間ノ岳もバッチリ見えます。感動の瞬間です。

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山頂は360度の大パノラマ。そして静かな山頂。この景色ともあと少しでお別れかと思うと、名残惜しく、ずっとここにいたいという気持ちになります。帰りのバスの時間もあり、10分ほど滞在し、大門沢分岐に向かいます。

 

大門沢分岐に到着。ここからは稜線から外れ、樹林帯歩きになります。黄色い標識には、その昔奈良田に下る際に遭難した若者の慰霊の鐘があります。天国でたくさん山登りをしてねと、鐘を鳴らして下山します。

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さて、ここからは地獄の下りとなります。ジグザグの急な下りがずっと続きます。膝にかなりダメージが来る系の下りです。登って来られる方もいましたが、みんな辛そう・・・ここは登りでは使いたくないですね。

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写真ではわかりづらいがきつい下り

淡々と下っていくと、ようやく大門沢小屋に到着。
ここで一休みです。冷たい水で冷やされたコーラが超絶美味しい!!こちらの小屋ではラーメンなどの軽食もいただけるようです。

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補給補給

 

大門沢小屋から奈良田までは、沢沿いの道を進みます。

こんな丸太の橋を渡ったり、河原の石を飛び越えながら進んだり、小屋までの強烈な下り一辺倒の道から、少し冒険要素のある道に変わります。

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落ちないように慎重に進む

写真を撮ってないですが、この先も突然、フカフカのトレイルが現れたり、変化に飛んだ道で面白いのですが、足にかなりダメージを受けており、写真を撮る余裕がありませんでした。早く冷たいジュースを飲んで、温泉に入りたい!!!との一心で奈良田を目指します。

まだかまだかと歩みを進めていくと、突如人工的な建物が!どうやら電力会社の施設と、吊り橋が現れました。

おおー、下界も間近か!とテンションが上がりましたが、この吊り橋が結構怖かったです。すごく揺れます。片手で動画を撮ろうと試みましたが、揺れる&音がギシギシ鳴る&微妙に左側に傾いて落ちそうになったため、動画は諦め、無心で渡ります。

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よく揺れる吊り橋

ここから先、山道から河原に出た後、水力発電所を経て、林道を2kmほど歩き奈良田に到着しました。長かったー。
コミュニティバスの乗車時間まで、奈良田の里温泉で、3時間ほどゆっくり過ごしました。

温泉で汗を流し、お蕎麦ランチ。美味しい!

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お蕎麦を食べた後は、休憩室でのんびり。実家のおばあちゃんの家のような感じで、とてものんびりさせていただきました。

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奈良田の里温泉の休憩室、縁側がいい感じです

のんびりしていたら、あっという間にバスの時間になりました。

今回は、奈良田温泉から身延駅行きのコミュニティバスで、飯富ふれあいセンターで途中下車し、高速バスに乗り換えて新宿に帰ることにしました。

高速バスは、途中渋滞に次ぐ渋滞で、予定よりも2時間以上遅れて新宿バスタに到着しました。

バスは楽チンなのですが、混むとわかっている時間帯(休日の夕方)は選ばない方がいい気がしてきました。

バスタ新宿についた頃には、ヘトヘトになっていました。

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ヘトヘトである

今回の白根三山縦走、連休前の金曜日スタートにしたことで、混雑を避けて山登りができたこと、天候に恵まれたこと、念願の農鳥オヤジさんにも会うことができ、かなり充実した山行になりました。

オヤジグッズが売り切れだったのは残念だったのですが、来年また買いに行きたいなと思います。