山登りブログ

山登り記録用、主にテント泊、たまに日帰り

2019年8月鳳凰三山(青木鉱泉ドンドコ沢ルート〜夜叉神峠)

お盆休み後半の土日で、南アルプス鳳凰三山に登ってきました。

鳳凰三山は、まず名前がかっこよすぎるのと、遠くからでもよく見えるオベリスクを見たかったので、近々登りたいと思っていた山でした。

登山口までの交通アクセスも悪くなく、土日の2日間で登れそう、そして天気も悪くなさそう、という理由で選択。

 

鳳凰三山の登山行程はこちら。

【1日目】

青木鉱泉登山口〜ドンドコ沢ルート〜鳳凰小屋(テント泊)

【2日目】

鳳凰小屋〜地蔵岳薬師岳観音岳〜夜叉神峠登山口

 

2日目は、当初は観音岳から中道を通って青木鉱泉に戻る予定でいましたが、鳳凰小屋の方から、マイカーじゃないなら夜叉神峠に降りる方がいいよーと勧められたので、あまり深く考えずに夜叉神峠に降りるコースに変更。

 

1日目、韮崎駅から青木鉱泉へのバスが、始発が7:10韮崎駅発となっており、どう頑張っても自宅の最寄駅から韮崎まではその時間にたどり着けないため、今回は甲府駅のビジネスホテルに前泊することに。

甲府駅韮崎駅で野宿する方もいるようですが、その勇気はありませんでした。

 

前日夜22時過ぎ、甲府に到着。高速バスで新宿から甲府まで、約2時間半ほど。バスは楽、そして電車よりも安いから

 

甲府駅前の信玄公の銅像。駅前には大きなザックを持った人が数名歩いてました。

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翌朝、6時半にホテルを出て甲府駅に向かったものの、電車の時間を間違えバスの時間に間に合わないことが判明。せっかく前泊したのに・・・

韮崎駅に到着したのが、7:20頃。次のバスは9:55、そんなに待ってられないので、タクシーで青木鉱泉に向かうことに。

 

タクシーに乗ること、約40分。青木鉱泉に到着。どうやらバスよりも先に到着した模様。

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青木鉱泉登山口の前。水場あり、水洗トイレあり、自動販売機あり。

 

8:30頃、青木鉱泉を出発。下界は35度越えの猛暑日でしたが、登山道はほぼ樹林帯だったので、あまり暑さを感じませんでした。

 

爽やかな緑の世界。

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青木鉱泉からの道は、ほぼ樹林帯。たまに滝が現れるので、小屋まであとどのくらいかが分かります。南精進ヶ滝から白糸の滝までは急登でヒーヒー言いながら登る。

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樹林帯を5時間ほど歩いたところで、急に日本庭園のような景色に変わりました。

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鳳凰三山は花の百名山でもあるようで、この辺りから様々な高山植物が咲いています。

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蛇苺

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タカネビランジ

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ヤマホタルブクロ

 白い花崗岩高山植物が良く映えます。

さて、ここから20分ほど歩くと、ようやく鳳凰小屋に到着です。登山口から約5時間半、長かったー。

 

テントの受付をしたのですが、お盆休み中ということもあり、テント場は大混雑。

場所も小屋の方に指定された場所にテントを設営。

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テントがみっちり

テントを設営して一息つきたいのですが、この混雑ではなかなか落ち着けないので、テント場から少し歩いたところにいい休憩スペースがあったので、そこで涼んだり本を読んだりしてくつろいでました。

翌日は3時起きなので、17時過ぎにはご飯を食べてさっさと寝ました。

 

2日目、3時過ぎに起床。昨夜のうちに水で戻しておいたアルファ米を雑炊にして朝ごはん。隣のテントの人のいびきがうるさ過ぎて、あまり寝れず、寝不足気味。下りも長丁場になりそうなので、ご飯を食べたら、とっととテントを撤収して地蔵岳に向かいます。

小屋から地蔵岳まで1時間くらい、山なのに地面が砂浜のようになっていて、まるで異世界

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砂浜のような地面、分かりづらいが結構な急斜面

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地蔵岳に到着、これがオベリスク

砂浜のような地面に足を取られながら、地蔵岳に到着。天に向かって突き出しているのがオベリスク。近くで見るとかなり大きい。

 

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 地蔵岳というだけあり、山頂にはお地蔵さんがたくさんいました。このお地蔵さん、子供を望む女の人が山頂から地蔵を持ち帰って、子宝を祈願し、子供を授かったらお地蔵さんをまた山頂に返しに行く、という風習があったそうです。

 

山頂から甲斐駒ケ岳

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ガスと砂礫の白い世界。賽の河原っぽい。観音岳に向かう。

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観音岳から見た白根三山(北岳間ノ岳農鳥岳)。

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振り返ると、オベリスクがあんなに遠くに。

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観音岳から薬師岳へ。薬師岳に到着した頃にはガスに包まれてしまいました。

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当初の予定では、このまま薬師岳から中道を通って青木鉱泉に下る予定でしたが、

小屋の方の勧めもあり、夜叉神峠に向かいます。

薬師岳から下ること5分、薬師小屋を通過。とても立派な小屋ですね。テン場はないようですが、小屋に泊ってみたい。

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樹林帯を進みます。

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50分ほど進むと、南御室小屋に到着。南御室小屋の水はキンキンに冷えていて美味しい!しかもザバザバ出ています。こちらで少し休憩。

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ここから先が、長い長い下山道となります。下山道と言いつつ、南御室小屋からはアップダウンの繰り返しで、体力を地味に削られます。

樹林帯で眺望もない道を3時間半ほどかけて下ってゆきます。特に見所もなかったので、写真もほとんど取っていません…

足の裏に痛みも出始め、痛みを堪えながらひたすら歩き続け、ようやく夜叉神峠登山口に到着。

 

バスの時間まで2時間以上あるので、目の前にある夜叉神ヒュッテで昼食。

お店の中には、数人の登山客がいました。ちょうどお昼時だったので、私もこちらでお昼ご飯をいただくことにしました。

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しかし、テント場はあんなに人が大勢いたにも関わらず、夜叉神峠に向かう道にはほとんど人がおらず、バスの時間になっても5、6人ほどしか登山客はいませんでした。静かに歩きたいなら、夜叉神コースはおすすめかもしれません。

 

鳳凰三山、ガスと花崗岩の白い世界を歩くのはとても神秘的でした。

今度は夜叉神峠から御室小屋にテント泊で登ってみたいなと思いました。