山登りブログ

山登り記録用、主にテント泊、たまに日帰り

2019年9月坂本バス停から登る両神山

2019年9月28日(土)、秩父両神山に行ってきました。

両神山は去年の秋に一度登っているのですが、その時は日向大谷から山頂までのピストンだったため、ほとんど鎖場というところはありませんでした。

今回は両神山の象徴でもある、八丁尾根の鎖場を経験したいということで、坂本から八丁峠を経由するコースを登って来ました。車があれば八丁トンネルの駐車場から登る方が便利と思われます。

 

西武秩父駅からバスを乗り継ぎ、8:15に坂本に到着。

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坂本のバス停にあるトイレはとても綺麗。掃除してくださる方、ありがとうございます。

 

国道沿いを少し進み、左側に両神山登山口が見えます。

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登山道に入ったすぐのあたり。石垣や一升瓶があります。昔この辺りに人が住んでいたのでしょうか。

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坂本から八丁峠までは地図上は破線ルートになっており、あまり人が歩いていないようです。

道はフカフカですが、あちこちに蜘蛛の巣張ってます。

ピンクテープはしっかりとあるので、見失わないようにしていれば迷うことはなさそうです。

 

坂本からの道は、沢を渡りながら進む感じになります。

ぐらつかない石を探し、沢を渡るのですが、湿度高めな環境なので、石もコケが生えてます。コケのある石を選ぶと滑ってしまうので注意。

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何箇所か登山道土砂崩れした跡があります。こういうところが破線らしく、緊張しました。

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大岩に到着です。ここで一休み。 

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大岩から八丁峠のつづら折りの道に入るまで、一部道がなくなっている箇所があります。ピンクテープはあるものの、テープのある木が倒れていたり、やや遠くの距離にあるため見えづらかったりするところがありますので注意。 

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迷いやすいところもある

分かりづらいゾーンを越えるとつづら折りで、八丁峠に向かいます。この途中で八丁トンネルからの登山道と合流します。

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坂本バス停から約3時間ほどで、八丁峠に到着。この先鎖場が多いため、このような注意書きもありました。気をつけて行きます。

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呼吸を整えて、ここから先は両神山頂に向けて鎖場が続きます。

まずは西岳に向けての登り。確かに、鎖場天国と言われるだけあり、ほとんどが岩場の鎖場でした。ただ、足場はしっかりとしており、高度感はあるものの、三点支持していれば大丈夫でした。

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一つだけ「おっ」となったのは、西岳ピークすぐにある、ナイフリッジです。

ここは少し怖かったですね。かっこ悪いですが、四つん這いで進みました。

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西岳を超えてもなおも続く鎖場。

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西岳から東岳までの間が、登り返しで長かったです。東岳到着した頃には鎖に飽き始めていました。

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東岳を過ぎた後も鎖場が続きます。八丁尾根、何箇所鎖場があるのでしょうか。普通の道が歩きたい。

 

もう鎖場は当分いいです、と思いながら登っていたら、人の声が聞こえる、どうやらこの先が山頂のようです。後少し。

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やっとこさ山頂に到着です。

坂本を出発してから5時間くらい経ってました。坂本から八丁峠までの破線ルートで精神を、八丁峠からの鎖場で体力を毟りとられ、ヘロヘロ状態で山頂に立ちました。

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あいにくのお天気で、山頂からの眺望はほとんどなかったため写真も取らず。

山頂は少し混み合っていたので、標識の写真を撮って山頂少し下の開けた場所でお昼ご飯を食べました。

お腹を満たしたので、あとは日向大谷に向かって下山するのみ。

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両神神社
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狛犬秩父の神社の狛犬は、実は狼。

ひたすら樹林帯を降ります。清滝小屋前の下りは膝にグッと来る感じです。

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清滝小屋

日向大谷からの登山道はほとんどが樹林帯なので、あまり光が差しません。

今日は天候のせいか、登山道がかなり暗く感じました。これからの時期はヘッドライトがあっても良さそうです。

淡々と下り、16時40分ころに日向大谷登山口に到着しました。

 

バスまでまだ時間があったので、両神山荘で休憩。旦那さんとコーラで乾杯。

 

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きゅうりのお漬物、疲れた体に染み入りました

玄関先に座らせていただき、きゅうりのお漬物までいただきました。とっても美味しかったです。

バスが来るまで、こちらでくつろがせていただいたのですが、坂本からきた話をすると、昔は坂本から登って日向大谷に下るルートがメジャーだったとおかみさんがおっしゃっていました。

そして、看板犬のポンちゃんは、子犬の頃、そのルートを案内をして迷子になってしまったようです。ポンちゃん、子犬の頃にあの鎖場を越えていたのか、強者だねぇ。

他にも色々と山荘を訪れた方のお話を聞かせていただきました。おかみさん、温かいおもてなし、ありがとうございます。今度は登った後、山荘に泊まらせていただきたいなぁ。

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両神山荘の看板犬、ポンちゃん

両神山、他にもいろんなルートがあるようです。

八丁尾根の鎖場天国も絡めつつ、また違ったルートで登りに来たいなと思いました。
 

 

 

 

 

 

2019年9月白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)縦走

夏休みが1日だけ残っていたので、9月の三連休前の金曜日をお休みにして、白根三山(北岳間ノ岳農鳥岳)の縦走に行ってまいりました。

3,000メートル越えの稜線歩きと、農鳥小屋のオヤジさんに会いたくて、白根三山を選びました。

 

今回の行程。

【1日目】

広河原(11:30)

白根御池小屋(13:30)

 

【2日目】

白根御池小屋(草滑り経由)(05:30)

北岳肩の小屋(07:52)

北岳山頂(09:00)

北岳山荘(10:15)

白根山(11:10)

間ノ岳(12:15)

農鳥小屋(13:30)

 

【3日目】

農鳥小屋(04:30)

農鳥岳(06:15)

大門沢分岐(07:05)

大門沢小屋(09:25)

奈良田温泉(13:10)

 

1日目は、広河原行きのバスの始発が甲府駅9:05発、広河原10:58着と、登山開始時刻がかなり遅めになるため、広河原から2時間半ほどで到着する白根御池山荘にテント泊することに。

2日目は、北岳間ノ岳に登り、農鳥小屋でテント泊。

3日目は下山日。標高差2200メートルを一気に下ります。

 

1日目、8:27に甲府駅に到着。平日にも関わらず、結構な登山客がすでにバス停に並んでました。

バス発車前にバスの乗務員の方が運賃を徴収しに来ます。広河原まで、2,150円(運賃1,950円+林道の協力金200円)。バスは2台体制でしたが、後ろの方に並んでいた方は立ちでした。

 

芦安以降はくねくねとした道になりますが、ゆっくりと進んでくれるのでバス酔いはしません。甲府からバスに揺られて約2時間、ようやく広河原に到着です。

予定より少し遅れて、11:05頃到着。インフォメーションセンターで身支度をし、11:30頃に出発です。

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広河原から白根御池小屋に向かいます。最初はなだらかな道ですが、徐々に急登になります。休みながらだらだらと進みます。

 

13:30頃、白根御池小屋に到着しました。白根御池小屋、とても立派&綺麗です。

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白根御池小屋のテント場ですが、専用のテントサイト(ちょっと高台にある)と、白根御池の周りの草むらに設営できます。結構広めで、トイレや水場も近くて便利です。

私は御池周りの方にテントを設営しました。

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 この日は昼寝&夕ご飯を食べて就寝。

 

翌朝、白根御池小屋から草すべりを経由して北岳に向かいます。視界がひらけていて気持ちが良いのですが、延々と続くつづら折りの急登にバテバテ。ヒーヒー言いながら登ります。

同じ北岳肩の小屋に向かう右俣のコースがありますが、そちらの方が急じゃない、とすれ違う方がおっしゃってました。そっちから行けばよかったと後悔。

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 2時間半、延々と登り続け、ようやく北岳肩の小屋に到着しました。

奥に見えるのが北岳です、山頂までもう少し〜。

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実は草すべりから稜線に出たあたりで、少し高山病のような症状が出て、頭痛、胸焼け感、息切れが出始めてました。しんどかったのですが、のろのろと山頂に向かいます。

 

肩の小屋から1時間と少しで北岳山頂に到着です。3,193メートル、日本で二番目に高い場所にやってきましたー。

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北岳山頂からの景色です。左の写真は甲斐駒ケ岳(右)と仙丈ケ岳(左)。右の写真は左俣コースの雪渓と、小さく広河原の登山口のあたりが見えてます、そしてその奥に鳳凰三山です。

山登りを始める前は、どれがどの山かなんて全然わからなかったのですが、最近はちゃんと見分けられるようになってきました。

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北岳山頂を満喫し、次は間ノ岳に向かいます。北岳から間ノ岳まで、最高の稜線歩きです。すごいところに来たもんだなー。

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北岳までは急登が続きでしたが、間ノ岳に向かう道はなだらか。

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間ノ岳山頂に到着。山頂から富士山をパチリ。雲上の富士山、こんな綺麗で大きな富士山を見たのは初めてです。

この写真では伝わりにくいですが、本当はもっと迫力ある感じで富士山が見えました。

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富士山がドーン


さて、この日はあとは農鳥小屋に向買うだけです。農鳥小屋のオヤジさんにだらしない歩き姿は見られると嫌なので、疲れた体に鞭を打ち、シャキッとした姿で農鳥小屋に向かいます。

農鳥小屋までは、案内のマークがたくさん付いてます。親切。農鳥小屋のオヤジさんがつけてくれたのでしょうか。ありがたい。

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おどろおどろしい案内

夢にまで見た農鳥小屋に到着です。

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緊張しながら受付に向かいます。

「ごめんくださーい」と、元気よく挨拶。いよいよオヤジさんと対面か!と思いきや、現れたのはとってもかわいいお姉さん。2、3年ほど前から農鳥小屋に手伝いにきているようです。お姉さんに受付してもらい、テント設営。

テント場は小屋のすぐ近くと、少し離れたところの二箇所あるようですが、今回は小屋の近くの場所が取れたのでそちらに設営。三連休でしたが、程よい混み具合。

よくテン場が斜めになどと言う情報がありますが、そんなに気にはならないですよ。

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噂のトイレ。男女別になっています。意外と臭いはしません。

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賞味期限切れのアクエリアスは300円。オヤジグッズ(手ぬぐい、バッジ)は完売とのこと。 残念、来年また来ます。

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夕暮れ時、宿泊者みんなで夕日を見るため小屋前に集合。この日は天候もよく、最高の夕焼けを見れました。

農鳥小屋から見た夕日。太陽の光が周りを赤く照らしてとてもきれい。

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農鳥小屋からみたサンセット

夕日がきれいだったからか?オヤジさんもご機嫌なようで、宿泊客と饒舌に語ったり、甲斐犬の散歩をしたり。和やかな時間を過ごしました。

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オヤジの犬(甲斐犬

夕日バックのオヤジさんの影。カッコいい!

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オヤジの影

オヤジさん、お姉さん、こんな素敵な景色が見れる小屋を管理してくれてありがとうございます。それと、水場のお水もとても冷たくて美味しかったです。来年また来ます!

 

3日目、5時前にテントを撤収し、農鳥小屋を出立し、農鳥岳へ。

農鳥小屋から西農鳥までは急登で目覚めたばかりの体にはちょっと厳しい。西農鳥からは、下ってまた登り返し。朝からハード。

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アップダウンを繰り返し、農鳥岳山頂に到着です。白根三山、最後の一座にたどり着きました。ここまで歩いてきた、北岳間ノ岳もバッチリ見えます。感動の瞬間です。

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山頂は360度の大パノラマ。そして静かな山頂。この景色ともあと少しでお別れかと思うと、名残惜しく、ずっとここにいたいという気持ちになります。帰りのバスの時間もあり、10分ほど滞在し、大門沢分岐に向かいます。

 

大門沢分岐に到着。ここからは稜線から外れ、樹林帯歩きになります。黄色い標識には、その昔奈良田に下る際に遭難した若者の慰霊の鐘があります。天国でたくさん山登りをしてねと、鐘を鳴らして下山します。

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さて、ここからは地獄の下りとなります。ジグザグの急な下りがずっと続きます。膝にかなりダメージが来る系の下りです。登って来られる方もいましたが、みんな辛そう・・・ここは登りでは使いたくないですね。

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写真ではわかりづらいがきつい下り

淡々と下っていくと、ようやく大門沢小屋に到着。
ここで一休みです。冷たい水で冷やされたコーラが超絶美味しい!!こちらの小屋ではラーメンなどの軽食もいただけるようです。

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補給補給

 

大門沢小屋から奈良田までは、沢沿いの道を進みます。

こんな丸太の橋を渡ったり、河原の石を飛び越えながら進んだり、小屋までの強烈な下り一辺倒の道から、少し冒険要素のある道に変わります。

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落ちないように慎重に進む

写真を撮ってないですが、この先も突然、フカフカのトレイルが現れたり、変化に飛んだ道で面白いのですが、足にかなりダメージを受けており、写真を撮る余裕がありませんでした。早く冷たいジュースを飲んで、温泉に入りたい!!!との一心で奈良田を目指します。

まだかまだかと歩みを進めていくと、突如人工的な建物が!どうやら電力会社の施設と、吊り橋が現れました。

おおー、下界も間近か!とテンションが上がりましたが、この吊り橋が結構怖かったです。すごく揺れます。片手で動画を撮ろうと試みましたが、揺れる&音がギシギシ鳴る&微妙に左側に傾いて落ちそうになったため、動画は諦め、無心で渡ります。

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よく揺れる吊り橋

ここから先、山道から河原に出た後、水力発電所を経て、林道を2kmほど歩き奈良田に到着しました。長かったー。
コミュニティバスの乗車時間まで、奈良田の里温泉で、3時間ほどゆっくり過ごしました。

温泉で汗を流し、お蕎麦ランチ。美味しい!

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お蕎麦を食べた後は、休憩室でのんびり。実家のおばあちゃんの家のような感じで、とてものんびりさせていただきました。

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奈良田の里温泉の休憩室、縁側がいい感じです

のんびりしていたら、あっという間にバスの時間になりました。

今回は、奈良田温泉から身延駅行きのコミュニティバスで、飯富ふれあいセンターで途中下車し、高速バスに乗り換えて新宿に帰ることにしました。

高速バスは、途中渋滞に次ぐ渋滞で、予定よりも2時間以上遅れて新宿バスタに到着しました。

バスは楽チンなのですが、混むとわかっている時間帯(休日の夕方)は選ばない方がいい気がしてきました。

バスタ新宿についた頃には、ヘトヘトになっていました。

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ヘトヘトである

今回の白根三山縦走、連休前の金曜日スタートにしたことで、混雑を避けて山登りができたこと、天候に恵まれたこと、念願の農鳥オヤジさんにも会うことができ、かなり充実した山行になりました。

オヤジグッズが売り切れだったのは残念だったのですが、来年また買いに行きたいなと思います。





 










2019年8月鳳凰三山(青木鉱泉ドンドコ沢ルート〜夜叉神峠)

お盆休み後半の土日で、南アルプス鳳凰三山に登ってきました。

鳳凰三山は、まず名前がかっこよすぎるのと、遠くからでもよく見えるオベリスクを見たかったので、近々登りたいと思っていた山でした。

登山口までの交通アクセスも悪くなく、土日の2日間で登れそう、そして天気も悪くなさそう、という理由で選択。

 

鳳凰三山の登山行程はこちら。

【1日目】

青木鉱泉登山口〜ドンドコ沢ルート〜鳳凰小屋(テント泊)

【2日目】

鳳凰小屋〜地蔵岳薬師岳観音岳〜夜叉神峠登山口

 

2日目は、当初は観音岳から中道を通って青木鉱泉に戻る予定でいましたが、鳳凰小屋の方から、マイカーじゃないなら夜叉神峠に降りる方がいいよーと勧められたので、あまり深く考えずに夜叉神峠に降りるコースに変更。

 

1日目、韮崎駅から青木鉱泉へのバスが、始発が7:10韮崎駅発となっており、どう頑張っても自宅の最寄駅から韮崎まではその時間にたどり着けないため、今回は甲府駅のビジネスホテルに前泊することに。

甲府駅韮崎駅で野宿する方もいるようですが、その勇気はありませんでした。

 

前日夜22時過ぎ、甲府に到着。高速バスで新宿から甲府まで、約2時間半ほど。バスは楽、そして電車よりも安いから

 

甲府駅前の信玄公の銅像。駅前には大きなザックを持った人が数名歩いてました。

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翌朝、6時半にホテルを出て甲府駅に向かったものの、電車の時間を間違えバスの時間に間に合わないことが判明。せっかく前泊したのに・・・

韮崎駅に到着したのが、7:20頃。次のバスは9:55、そんなに待ってられないので、タクシーで青木鉱泉に向かうことに。

 

タクシーに乗ること、約40分。青木鉱泉に到着。どうやらバスよりも先に到着した模様。

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青木鉱泉登山口の前。水場あり、水洗トイレあり、自動販売機あり。

 

8:30頃、青木鉱泉を出発。下界は35度越えの猛暑日でしたが、登山道はほぼ樹林帯だったので、あまり暑さを感じませんでした。

 

爽やかな緑の世界。

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青木鉱泉からの道は、ほぼ樹林帯。たまに滝が現れるので、小屋まであとどのくらいかが分かります。南精進ヶ滝から白糸の滝までは急登でヒーヒー言いながら登る。

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樹林帯を5時間ほど歩いたところで、急に日本庭園のような景色に変わりました。

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鳳凰三山は花の百名山でもあるようで、この辺りから様々な高山植物が咲いています。

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蛇苺

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タカネビランジ

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ヤマホタルブクロ

 白い花崗岩高山植物が良く映えます。

さて、ここから20分ほど歩くと、ようやく鳳凰小屋に到着です。登山口から約5時間半、長かったー。

 

テントの受付をしたのですが、お盆休み中ということもあり、テント場は大混雑。

場所も小屋の方に指定された場所にテントを設営。

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テントがみっちり

テントを設営して一息つきたいのですが、この混雑ではなかなか落ち着けないので、テント場から少し歩いたところにいい休憩スペースがあったので、そこで涼んだり本を読んだりしてくつろいでました。

翌日は3時起きなので、17時過ぎにはご飯を食べてさっさと寝ました。

 

2日目、3時過ぎに起床。昨夜のうちに水で戻しておいたアルファ米を雑炊にして朝ごはん。隣のテントの人のいびきがうるさ過ぎて、あまり寝れず、寝不足気味。下りも長丁場になりそうなので、ご飯を食べたら、とっととテントを撤収して地蔵岳に向かいます。

小屋から地蔵岳まで1時間くらい、山なのに地面が砂浜のようになっていて、まるで異世界

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砂浜のような地面、分かりづらいが結構な急斜面

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地蔵岳に到着、これがオベリスク

砂浜のような地面に足を取られながら、地蔵岳に到着。天に向かって突き出しているのがオベリスク。近くで見るとかなり大きい。

 

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 地蔵岳というだけあり、山頂にはお地蔵さんがたくさんいました。このお地蔵さん、子供を望む女の人が山頂から地蔵を持ち帰って、子宝を祈願し、子供を授かったらお地蔵さんをまた山頂に返しに行く、という風習があったそうです。

 

山頂から甲斐駒ケ岳

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ガスと砂礫の白い世界。賽の河原っぽい。観音岳に向かう。

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観音岳から見た白根三山(北岳間ノ岳農鳥岳)。

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振り返ると、オベリスクがあんなに遠くに。

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観音岳から薬師岳へ。薬師岳に到着した頃にはガスに包まれてしまいました。

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当初の予定では、このまま薬師岳から中道を通って青木鉱泉に下る予定でしたが、

小屋の方の勧めもあり、夜叉神峠に向かいます。

薬師岳から下ること5分、薬師小屋を通過。とても立派な小屋ですね。テン場はないようですが、小屋に泊ってみたい。

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樹林帯を進みます。

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50分ほど進むと、南御室小屋に到着。南御室小屋の水はキンキンに冷えていて美味しい!しかもザバザバ出ています。こちらで少し休憩。

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ここから先が、長い長い下山道となります。下山道と言いつつ、南御室小屋からはアップダウンの繰り返しで、体力を地味に削られます。

樹林帯で眺望もない道を3時間半ほどかけて下ってゆきます。特に見所もなかったので、写真もほとんど取っていません…

足の裏に痛みも出始め、痛みを堪えながらひたすら歩き続け、ようやく夜叉神峠登山口に到着。

 

バスの時間まで2時間以上あるので、目の前にある夜叉神ヒュッテで昼食。

お店の中には、数人の登山客がいました。ちょうどお昼時だったので、私もこちらでお昼ご飯をいただくことにしました。

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しかし、テント場はあんなに人が大勢いたにも関わらず、夜叉神峠に向かう道にはほとんど人がおらず、バスの時間になっても5、6人ほどしか登山客はいませんでした。静かに歩きたいなら、夜叉神コースはおすすめかもしれません。

 

鳳凰三山、ガスと花崗岩の白い世界を歩くのはとても神秘的でした。

今度は夜叉神峠から御室小屋にテント泊で登ってみたいなと思いました。